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Dragon Ash、メンバーの死乗り越え再び躍動「まだやりたいことがある」
2014/01/18 09:10

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 ミクスチャー・ロックバンド Dragon Ashが、3年ぶりとなるオリジナルアルバム『THE FACES』(ザ・フェイセズ)を1月15日に発売した。一昨年の4月、結成時から在籍したベーシスト・IKUZONEさんが46歳の若さで急逝し、バンドは深い悲しみに暮れた。一時、今後の活動について沈黙を貫いていた時期もあったが、彼らが選んだ道は6人で再び走り出し“ショーを続ける”こと。6人体制での処女作となる同アルバムには、そんな彼らの並々ならぬ“決意”が刻まれている。フロントマンのKjは、「まだやりたいことがいっぱいある、そのこと自体が幸福なこと」と“死ぬ気で挑んだ”アルバム制作を終えての心境を語り、早くも次のステージを見据える。

――昨年を振り返ると、どんな想いや感情が刻まれた年だったと思いますか?

【BOTS(Dj)】 フェスに出演させてもらいレコーディングもして、バンドとしてはすべての活動が詰まった1年でしたよね。
【ATSUSHI(Dance)】 一昨年(2012年)は手応えを感じる暇もなく、ガムシャラに突っ走った感覚があるかもしれませんね。逆に昨年は、手応えを客観視しながら活動できた1年だった気がします。
【Kj(Vo&G)】 2012年にメンバーを失い、自分自身も血を吐くほど体調を崩したことで、いろいろなことがやりたくてもやれない状況に直面して。そのこともあって、2013年は死ぬ気でやると決断したんですが、1年間そのモチベーションを保ってやり切れたことは大きかったなと。
【桜井誠(Dr)】 アルバムの制作期間中は、自分自身やバンドと向き合う時間も増えるんですよ。その中で思ったのは、2013年はしっかり“階段を登った”年で、見える景色も違ったということ。とはいえ、まだこの先も階段は続くし、自分たちが今どの高さにいるかはわからないけど。前進したというよりは一段登ったという、そんな感覚があります。

――その中で、もちろんアルバム『THE FACES』の制作が核になったわけですが、作品としてはどんな方向を目指し進めていったんでしょうか。

【桜井】 昨年の6月頃に、冒頭の「Introduction」と「The Show Must Go On」の2曲を録音したことで、アルバムの全景や流れが見えてきたというか。
【ATSUSHI】 やっぱり“The Show Must Go On=ショーを続けなければならない”というワードが指針になりましたよね。
【Kj】 その大きなスローガンと、音楽的にいろいろな表情だったり、多面性を持ち合わせているという意味も含めて「THE FACES」というタイトルにしました。

――それぞれの曲に個性を持たせながら、アルバムを通して1本の道筋が設けられたような作りになりましたね。

【Kj】 レコーディングの最後の最後に演ったのが、アルバムでもラストを飾る曲「Curtain Call」。今回のアルバムでは“多面性=THE FACES”を持ちながら、最終的にはすごくシンプルで高揚感のある曲が自然発生して録音できた。制作中は辛さや苦しさが多かったけど、今回のアルバムに対する自信や充実感を噛みしめているからこそ、こういう曲ができたのかなと思いましたよね。

――タイミングも含め、何かに導かれるように完成した『THE FACES』ですが、改めてどんなアルバムになったと思いますか?

【DRI-V(Dance)】 純粋に、多くの人たちに聴いてほしいと思える作品ですね。複雑なことを演っているのに聴きやすい。タイトル通り、多面性を感じてもらえると思います。
【Kj】 敷居が低くて中が広い、それは理想だよね。ありきたりの言葉が羅列する中で、ありきたりじゃないことが言えているというか。
【桜井】 決して玄関の扉は閉めていないからね。誰でも入っていけるアルバムであってほしいよね。
【BOTS】 クール、躍動感、共闘、共鳴……、Dragon Ashが持っているキーワードってさまざまですが、それらが随所に散りばめられたアルバムになっている。しかも、1曲1曲それぞれに個性があって、まるで勇気や冒険がテーマになった、往年の『週刊少年ジャンプ』のように思えました。
【Kj】 小手先ではなく肉体を使い、汗水流して制作した作品。それでありながら、1本の映画を観たようなストーリー性もある。熱量が高いです。

――はい。ものすごく充実していて、聴き応えがあります。

【ATSUSHI】 間違いなく自分たちの中にも残りますし、何かしらの分岐点になる作品じゃないかと。何年か後に「あのアルバムが……」と語っているような気もしていて。追々、今この時が良かったなと思えるようになっていたいですね。
【HIROKI(G)】 (新生Dragon Ashの)1stアルバムという感覚も強いですし、とはいえ考え抜いて作った感じとも違う。自分にとっては、今後何かがあった時に今回のアルバムを聴いて気持ちを奮い立たせる、そんなアルバムになったと思います。
【桜井】 6人になってからの処女作なので、新たな気持ちで邁進していけたらなと。まだまだ、やりたいことがいっぱいありますから。表現は尽きないですよね。
【Kj】 それも幸福なことだと思う。まだやりたいことがある、そのこと自体がね。

 同アルバムをひっさげ、2月1日からは東京・SHIBUYA-AXを皮切りに約3年ぶりの全国ツアー『THE SHOW MUST GO ON』をスタート。なお、ツアーファイナルは、結成以来初となる東京・日本武道館(5月31日)で開催することが決定している。バンドの結束を強め、今再び走り出したDragon Ashの未来に期待したい。
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