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細田守監督、最新作『未来のミライ』ブレない「家族」や「未来」への思い
2017/12/13 18:07

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 アニメーション映画監督の細田守氏が13日、都内で会見を開き、最新作『未来のミライ』を来年7月20日より、東宝の配給で全国公開することを発表した。『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続く5作目は、「4歳の男の子が主人公」だ。

 とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってくる。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんだった。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。小さなお兄ちゃんの大きな冒険が始まる。

 『サマーウォーズ』以降、細田監督自身が原作・脚本も手掛けるオリジナル作品を発表してきたが、一貫して流れていたのは「家族」というテーマ。『サマーウォーズ』では親戚が、『おおかみこどもの雨と雪』では子育て中の母親が、『バケモノの子』は血のつながりだけでは語れない父親という存在が描かれた。「家族というものを描ききれないからこそ、映画を作り続けているわけで、しかも家族そのものが、とても今日(こんにち)的で、時代とともに変化している。変化するから映画のモチーフとしても興味深いし、本質的なものを垣間見ることもできる」と細田監督。

 これまでも映画の題材を実体験から着想を得てきた細田監督は、今回も「今年5歳になった長男と、もうすぐ2歳になる長女」がネタ元に。「僕自身は一人っ子だったので、兄弟姉妹というものが、正直よくわからなかったのですが、長男を見ていて驚きました。彼も妹ができるまでは、一人っ子で両親の愛を独り占めしていたわけだけど、妹ができてから状況は一変した。母親の愛を妹に奪われてしまった彼が何を見て、何を思ったのか、とても興味がわきました。4歳の男の子の視点から世の中を見直したら、新しい発見があるんじゃないか、もっと芳醇で、良いものがあふれているんじゃないか、新たな世界の広がりを皆さんと共有できたらいいなと思って作っています」。

 青空に入道雲が描かれたポスタービジュアルは、『時をかける少女』をほうふつとさせる。「共通項はあると思います。『時かけ』の時は、主人公の女子高校生が空にジャンプするようなポスターを作りましたが、女の子の生き生きとした姿が、未来そのものだと思っていました。経済成長や科学技術の発展よりも人間のバイタリティが未来に直結する。

 オリジナル作品を発表するようになってからは、堂々としていようという思いもあって、メインキャラクターに仁王立ちをずっとさせてきたんですが、今作では、そういったこだわりよりも飛び抜けたダイナミックなポスターにしたいと思いました。子どもたちは大人が思っている以上のダイナミズムを持っていて、何かを飛び越える力がある。子ども自体が未来そのものだと感じてもらえるポスターにしたいと思いました」と、アニメーション映画作家としてブレない思いを語っていた。
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