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尾野真千子インタビュー「想い出を振り返る旅行なんてしません」
2018/10/08 21:00

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 WOWOW、TBS、テレビ東京の3局横断による、Paraviオリジナルドラマ『tourist ツーリスト』。WOWOWで放送された第3話「ホーチミン篇」(10日 後7:00〜リピート放送あり※無料放送)でヒロイン・立花カオルを演じた尾野真千子に作品について話を聞いた。

――第3話は、離婚調停中の立花カオルが、愛する人とかつて訪れた思い出の場所、ベトナム・ホーチミンを訪れ、天久真(三浦春馬)と出会うストーリー。カオルの印象をお聞かせください。

【尾野】私は、この人のことは好きじゃないなと思いました(笑)。だって、すぐに悲劇のヒロインぶるから。私は、悲劇のヒロインにはなりたくない。だから、演じるにあたってもカオルのことを理解しようという気持ちはありませんでした。私にとって、役は役。決して立花カオルは尾野真千子じゃない。無理に理解しようとするんじゃなく、ホーチミンの空気を吸って、食べ物を食べて、スタッフやキャストのみんなとコミュニケーションをとって、そうやっていろんなものを吸収しながら、最終的に監督の「スタート」がかかった瞬間、立花カオルとして生きることができればいいなって。そんな気持ちで撮影に臨みました。

――三浦春馬さんとは初共演ですが、印象は?

【尾野】目がすごく印象的でした。と言うのも、現場にいるとき、いつも目がすごく動いているんですよ。きっと周りの動きとか、いろんなことを見ようとしていたんだと思います。上手く言葉にできないんですけど、一生懸命そこにいることを伝えているような、そういう空気感が三浦さんにはあって。一緒にお芝居させていただけて、すごく楽しかったです。

――夫役はバカリズムさんです。

【尾野】バカリズムさんは、こちらが何かを投げかけたら、必ず返してくれる方。それも、ちゃんとお話に沿った、役の心情を乗せた返しをしてくれるので、すごくやりやすかったです。俳優とお笑いの方では畑が違うので、撮影に入る前は私も多少の不安がありましたけど、お芝居を重ねていくたびに、どんどん面白いものが生まれていきました。

――そして、夫の愛人役で成海璃子さんも出演されます。

【尾野】成海さんは目線や間合いのとり方が独特で。今回も、そんな彼女の独特な空気がよく出ていて。私はそれを心地良く見ながらお芝居をさせていただきました。

――カオルは、夫と離婚調停中です。お話だけ見ていると、高圧的なところがあったり、決していい印象には見えない夫ですが、カオルはどんなところが好きだったと思いますか?

【尾野】たぶん付き合っているときは楽しかったんだと思いますよ。いるじゃないですか、別れた途端、嫌な想い出しか出てこないタイプの人って。カオルの夫は、完全にそのパターン(笑)。別れても美しい想い出が残る人もいるけど、そういうタイプじゃない。思い出せば思い出すほど悪口しか出てこなくて、何で好きだったんだろうって思うタイプの人ですね(笑)。

――それなのにカオルが執着してしまうのは、まだどこかで想いが残っているから?

【尾野】たぶん好きだった時は、嫌なところも全部許せたんだと思います。でも、結婚して、お互いが自分のものになった途端、ムカつくところが増えてきてしまった。だから離婚という道を選んだんだと思います。それなのに、いざホーチミンに行ってみたら、いろんないい想い出が甦ってきて、それで感傷的になっちゃったんじゃないかなって。

――尾野さんは、そういう未練とはすっぱり決別できるタイプですか?

【尾野】すぐ決別します(笑)。だから想い出を振り返る旅行なんて絶対にしない。もし付き合っていた人との想い出がつまった土地に行かなきゃいけないことになったら、絶対に楽しい想い出をいっぱい作って、全部塗り替えてくるでしょうね(笑)。

――そう考えると、このホーチミンの旅は、カオルにとってどんなものだったんでしょうね。

【尾野】率直に言えば、自己満足でしかないと思います。でも、人生において自己満足ってすごく大事。彼女が新しい道を踏み出すためには、この自己満足が必要だった。そう考えています。

――ロケ地となったホーチミンについてのお話も聞かせてください。

【尾野】現場を手伝ってくださった現地のスタッフの方がいたんですけど、皆さんすごく優しくて。こちらに対する気遣いのひとつひとつに優しさがにじみ出ているというか。私もこんなふうに優しくなれたらなと思うぐらい、みんないい人でした。

――特に印象的な現地の想い出は?

【尾野】もうクラクションがすごくて。昼夜問わず、「何かしましたか?」っていうぐらい、ずっと鳴ってるんですよ(笑)。でもだからと言って撮影を止めるわけにはいかないし。日本では考えられない量のクラクションが鳴っている中でお芝居をするというのは、何だか新鮮で面白かったです(笑)。

――やはり日本と海外では違いを感じますか?

【尾野】すべてが違いますね。言葉も通じませんし、飲み物も食べ物もみんな違う。その中でお芝居をするわけですから、お芝居だって変わってきます。だから、今回はとにかくこのホーチミンの空気とか風とか街とか人とかをちゃんと感じてお芝居をしようって、そのことを一番に心がけていました。

――では、最後に尾野さんご自身の思い出深い旅のお話を聞かせてください。

【尾野】私、初めての海外がイタリアなんです。トリノ映画祭に参加するために現地へ行って、それが初の海外。それまでずっと英語もできないし、言葉も通じないから、日本から出るのが嫌で、海外に興味を持ったことがなかったんですよ。

――初めての海外が、その苦手意識を変えたんですね。

【尾野】現地でマネージャーと一緒に御飯を食べていたときのことなんですけど。12時になるのと同時に街じゅうに鐘の音が鳴り響いて。ただそれだけなんですけど、街の雰囲気にもぴったりで、すごくすてきに思えたんです。そこからいろんな文化を見たいなと思うようになって、海外にも興味を持ちはじめるようになりました。今でも気が向いたときにぷらっと行くぐらいで、旅にそこまで関心がある方ではないんですけど、私の中で想い出の旅と言えば、イタリアのあの鐘の音を思い出しますね。
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