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河瀬直美監督、オリンピック公式映画は「発見の旅になりそう」
2018/11/03 21:18

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 東京2020オリンピック競技大会公式映画の監督に就任した河P直美監督が3日、都内で開催されていた『第31回東京国際映画祭』の平昌2018冬季オリンピック競技大会公式映画上映イベントに登壇。『平昌2018冬季オリンピック公式映画:クロッシング・ビヨンド』の監督である、イ・スンジュン監督らとトークセッションを行い、東京2020公式映画の制作に向けての意気込みなど語った。

 すべてのオリンピック競技大会において制作されてきた公式映画。今年2月に開催された平昌2018冬季オリンピックの公式映画は、先月、釜山国際映画祭で世界初披露され、国外ではこの日が初上映。イ・スンジュン監督は「私が公式映画の監督を務めることが決まったのは昨年の10月で、12月にクランクインし、今年2月に大会本番を迎え、すべての撮影を終えたのが今年の5月でした」と制作スケジュールを打ち明けると、河瀬監督は「(そのスケジュールで)私はできない! すごい! よく引き受けましたね」と、思わず身を乗り出すほど、びっくりしていた。

 オリンピック公式映画は、単なる競技映像の総集編ではない。イ・スンジュン監督は「開催国の特色がよく表現されるものになってほしい、というリクエストがありました。韓国といえば分断という現状があり、世界的にもよく知られているところであって、分断という現状をいかに乗り越えていくか、ということをこの映画を通じて、テーマとして表現したい、という気持ちがありました。それぞれの選手にも乗り越えなければならない境界があるのではないかと思い、境界を乗り越える、をテーマに映画を撮ろうと思いました」と説明。

 事前に作品を観ていた河瀬監督は「おっしゃった通りのことが100点満点で表現されている作品だと思いました。対象を見つけ出すところから映画ははじまっていて、その人たちが魅力的でないと作品が魅力的にならないのですが、決して派手ではないが堅実で、初めてお会いしましたが、彼らしい映画になっているんじゃないかと思いました」と絶賛した。

 イ・スンジュン監督は、高校生の頃から一貫してドキュメンタリーを撮ってきた監督で、「各々の選手がもつボーダーを表現したいと思いました。文化的なボーダー、アイデンティティーとしてボーダー、宗教的なボーダー、ジェンダーとしてのボーダーなど、さまざまな切り口から物語を紡いでいけそうな選手を探して、追いかけました」と、その手腕を発揮。取材した選手をすべて映画に登場すると聞いて、河瀬監督は「私は劇映画でも登場しなくなる人いますよ(笑)。誠実」と感心しきりだった。

 日本で開催された過去大会では、市川崑氏(東京・1964年)、篠田正浩(札幌・1972年)、パド・グリーンスパン氏(長野・1998年)が監督を務めた。次なる大役を担う河瀬監督は、「TOKYO2020、TOKYOですが、JAPAN、日本ですよね。東京以外にもたくさんホストタウンありますし、日本が今、この時代、市川さんの時代(1964年大会)から2回目のオリンピックを経て、どのように日本が世界にアピールされていくか、その一旦を担う作品になると思う。それはイコール作ると同時に私も発見する旅なんだろうな、と思っていて、そのことに私自身、ドキドキしています」と語り、いま考えている方向性についても言及した。

 「市川さんの時代は、すべての国民が戦後復興ということで、オリンピックに対してとても期待していた。それから50年ちかく経ったいま、正直、オリンピックに対していろんな意見があると思います。その中で、人類はどうしてスポーツでこんなに感動するのか、肉体を高められるのか、この先の人類の未来にどのように影響していくのか、というところ見つめていたい。そのチャンスをいただけたことをうれしく思います」。

 イベントには、両監督のほか、平昌2018冬季オリンピックに日本代表として参加した選手団より、スキー・フリースタイルの小野塚彩那選手と、女子アイスホッケーの久保英恵選手、中村亜実選手、オリンピック財団のアンニャ・ウォサック氏が登壇した。
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